理学療法士の仕事について

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スポーツや医療、福祉など複数領域で活躍ができる、次世代の理学療法士になる!

▼理学療法士とは
ケガや病気などで、身体に障がいのある人や障がいの発生が予測される人に対して、基本的動作能力の回復や維持、悪化の予防を目的にリハビリテーションを行う医療職です。
具体的には、運動療法(筋力トレーニング、ストレッチなど)や物理療法(温熱、電気などの物理的な手段)を行い痛みの軽減、緊張の緩和を図り、寝返る、起きる、立つ、歩くなどの基本的な動作の改善を目指します。
患者さんに寄り添いつつ、適切な介入を考え、身体機能の回復を図る「動作の専門家」です。

▼現場のイマ
現在、理学療法士の活躍の場は病院やリハビリテーションセンターをはじめ、福祉や地域医療、スポーツ医学、予防医学、教育・行政関連の領域まで多岐にわたります。医療の進歩とともに治療が可能になった病気がある一方で、障がいとうまく向き合えるようになることも求められています。

▼活躍の場
病院やクリニックなどの医療施設に加えて、高齢者福祉施設や障がい者福祉施設でもリハビリは必要とされています。また、在宅に直接お伺いする訪問リハビリや、地域の中で運動習慣を促進できるような場を運営できる人材も求められています。その他、オリンピック・パラリンピックの運営医事スタッフやプロからアマチュアまでのスポーツチームで専属トレーナーとして活動している理学療法士もいます。

リハビリの専門家として活躍の場が広がっており、様々な分野での需要が高まっています。

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資格取得後のキャリアプラン

●登録理学療法士
卒後5年間を義務教育的な位置づけとし、前期研修・後期研修の受講を通して、多様な障害像に対応できる能力を有する「ジェネラリスト」の育成を行い、修了者を「登録理学療法士」としています。

●認定理学療法士
日本理学療法士協会によって認定される資格。申請の条件は、登録理学療法士を取得している者で、専門分野の登録後2年が経過していることが必要です。また、必須研修会か協会指定の研修を受講、各領域の履修要件に即したポイントを取得し、10例の事例・症例報告などを行う必要があります。

●専門理学療法士
日本理学療法士協会によって認定される資格。認定理学療法士より、さらに実務を重ねた者を対象としています。申請条件は、登録理学療法士を取得している者、専門分野の登録後5年以上が経過していることが必要です。これに履修要件に沿ったポイントを取得していなければならなりません。
【13の専門分野】
基礎理学療法/神経理学療法/小児理学療法/運動器理学療法/スポーツ理学療法/心血管理学療法/呼吸理学療法/糖尿病理学療法/地域理学療法/予防理学療法/支援工学理学療法/物理療法/理学療法教育

●施設運営者や独立起業
リハビリは医師の指示のもと行われる必要があるため理学療法士として独立して開業することはできません。しかし、福祉施設の事業経営者として、医師を雇い、事業を運営して理想の施設をつくることができます。

●研究者
大学院へ進学をし、修士や博士といった学位の取得を目指した後に、将来的には大学教員や企業の研究職としての道があります。

資格取得のルート

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リハビリテーションに関して、先進的な国であるアメリカでは、博士後期課程を修了した者でないと理学療法士・作業療法士の国家試験の受験資格が得られないようになっています。
世界的に見ても、アジアにて3年間で理学療法士・作業療法士の国家試験を受験できる国は日本と韓国のみで、4年掛けて学ぶことが国際的なスタンダードであると考えられます。

理学療法士と作業療法士の違い


理学療法士と作業療法士にはそれぞれ、次のような特徴があります。

PT&OTの違い