作業療法士の仕事について

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医療や教育、福祉などで“その人らしい生き方”を支え、トータルアプローチが可能な作業療法士になる!

▼作業療法士とは
身体や心に障がいがある人の機能回復や維持を目的にリハビリテーションを行うスペシャリスト。子どもからお年寄りまで、あらゆる世代が対象です。患者さんの日常生活における作業(生活動作・遊び・余暇・対人交流・職業復帰訓練など)を通して、身体と心のリハビリテーションを行います。また、理学療法士が対象とすることが少ない精神障害の患者さんも対象となります。患者さんが「したいこと=意味のある作業」を理解する中で、信頼関係を築き、生活の質を改善する「応用動作への支援に関する専門家」です。

▼現場のイマ
作業療法士の多くは、病院やリハビリテーションセンター、精神科病院などの医療機関で働いています。また、社会の高齢化に伴い高齢者・保健福祉施設や障がい者・障がい児福祉施設など、福祉分野からのニーズも高まっています。理学療法とは異なり、作業療法は食事を摂るなどの日常生活活動や趣味活動、遊びや仕事など、暮らしに密着した支援が多いため、「生活」そのものが活躍の場と言えます。

リハビリの専門家として活躍の場が広がっており、様々な分野での需要が高まっています。

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資格取得後のキャリアプラン

●認定作業療法士
日本作業療法士協会が認定する資格で、臨床実践能力・教育能力・研究能力・管理運営能力において水準以上であると認められた作業療法士が取得できる。自身のスキルアップとして取得するケースが多いです。5年ごとの「臨床実践の報告」「後輩の育成指導」などの条件を満たさなければならないため、日々の研鑽が必要になってきます。

●専門作業療法士
日本作業療法士協会の認定資格で、認定作業療法士の中から10分野の専門的な作業療法実践能力を持つと認められた者が取得できます。
【9つの専門分野】
認知症/手の外科/福祉用具/精神科急性期/高次脳機能障害/摂食嚥下/特別支援教育/がん/就労支援

●施設運営者や独立起業
リハビリは医師の指示のもと行われる必要があるため作業療法士として独立して開業することはできません。しかし、福祉施設の事業経営者として、医師を雇い、事業を運営して理想の施設をつくることができます。

●研究者
大学院へ進学をし、修士や博士といった学位の取得を目指した後に、将来的には大学教員や企業の研究職としての道があります。

資格取得のルート

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リハビリテーションに関して、先進的な国であるアメリカでは、博士後期課程を修了した者でないと理学療法士・作業療法士の国家試験の受験資格が得られないようになっています。
世界的に見ても、アジアにて3年間で理学療法士・作業療法士の国家試験を受験できる国は日本と韓国のみで、4年掛けて学ぶことが国際的なスタンダードであると考えられます。

理学療法士と作業療法士の違い


理学療法士と作業療法士にはそれぞれ、次のような特徴があります。

PT&OTの違い