卒業生メッセージ

理学療法学科の卒業生

田平 陽子
指導する立場になった今も学び続けることの大切さを実感しています。

久留米大学医学部医学科
解剖学講座 講師
田平 陽子

長崎日本大学高等学校 出身
1999年 理学療法学科卒業
基礎医学である解剖学を専門に、大学医学部の学生以外にも、看護師や臨床検査技師、理学療法士や作業療法士、柔道整復師の養成校で講義を担当し、また、大学院から取り組んでいる下腿三頭筋の研究、肉眼・臨床解剖学に関わる研究も続けています。医学科の学生が初めてメスを握り人体を解剖する「解剖学実習」は、単にその知識を得るだけではなく、ご献体から学ぶ医の倫理を学生と共有しながら、医療に携わる人間としても成長していく学問です。そこに携わること、そして蓄積した知識を講義や実習を通して医療を志す学生に還元していくことが私のやり甲斐になっています。私自身「理学療法士の教員として確かな知識と技術をさらに身につけて、学生に伝えたい」という思いから大学院に進み、医学博士を取得し、さらに解剖学を勉強したいと思い、現在の職場に就職しました。私が緑生館の学生だった頃を振り返ると、そこは「共に学び、共に笑う」場だったと言えます。先生方そして同期や先輩後輩との関わりの中で、医療従事者として重要なコミュニケーション能力も高まったと思います。人との出会いを大切にする、その人達のために自分が出来ることをやるという精神は、緑生館で得たものです。

理学療法学科の卒業生

竹内 直人
2016年にリオパラリンピック車いすバスケ日本代表トレーナーとして帯同しました。

医療法人 慈圭会 八反丸リハビリテーション病院
診療部3階病棟 士長
竹内 直人

福岡県立武蔵台高等学校 出身
2003年 理学療法学科卒業
現在病棟の士長として、患者さんのリハビリ・退院調整やスタッフ教育、病棟の運営管理業務などを行っています。病院の勤務と並行して非常勤講師として理学療法士の養成校に授業や講和を行ったり、小・中・高校や養護学校などに障がい者スポーツの普及活動なども行っています。また、鹿児島では2023年に鹿児島国体や全国障がい者スポーツ大会(障がい者スポーツの国体であり例年国体終了後に開催されます)のコンディショニングブースの開設や2021年東京パラリンピックの際にはパラバドミントン競技の理学療法サービスの理学療法士責任者として参加する予定になっています。
今後の抱負としては、自身の自己研鑽を怠ることなく患者さんに求められる理学療法士の育成を行っていく事や障がい者スポーツの普及を行い理学療法士の活躍できる場を増やしていくことです。
理学療法士は、責任もあると同時にとてもやりがいのある職種で理学療法を必要とする患者さんやスポーツ選手など様々な方と気持ちを分かち合い共に進んでいけると思います。
病院や介護施設、スポーツ現場など活躍できる場も多いので、理学療法士になって様々な人を支援していきましょう!

作業療法学科の卒業生

恒松 伴典
学生時代に描いた夢が実現しています

医療法人 三井会 神代病院
地域活動推進科 科長
恒松 伴典

福岡県立中間高等学校 出身
2001年 作業療法学科卒業
私は現在、病院で作業療法士の仕事を行ないながら、退院後も患者さんが住み慣れた地域で楽しく過ごせるように市や町の行政の方と一緒に公民館で「健康教室」を開催しています。また、病気により体に麻痺や変形がある方に対しファッションデザイナーと一緒に、全ての人がオシャレを楽しめるよう『ユニバーサルファッション』の取り組みも行なっております。この活動に共通している事は「心や体がどのような状態であれ笑顔を引き出すこと。そしてこの先も心に残る想い出づくりのお手伝いをすること。」です。
これらは全て学校や病院で学んだ医学知識を応用して行なっていて、作業療法士だからできる仕事だと思っています。作業療法士は体と心の仕組みを学び生活を支える専門家なので退院後の患者さんの生活を様々な視点から支援できる素晴らしい仕事です。そしてこの活動は学生時代から想っていた夢であり、その当時の仲間と先生方が応援してくれたからこそ現在叶えることができたと思っています!

作業療法学科の卒業生

栗山 優佳
話しを聴き患者さんを知ることが大切

社会医療法人 雪の聖母会
聖マリアヘルスケアセンター
栗山 優佳

佐賀県立白石高等学校 出身
2019年 作業療法学科卒業
私は現在、回復期リハビリテーション病棟で勤務しています。
回復期では、医師や看護師など多職種の方々と協力・連携し、患者さんがこれから生活をするために必要な能力の向上を図り、その人に応じた生活の方法を獲得するための支援をしています。また、退院後の生活を見据え、調理、買い物、さらに公共交通機関の利用の練習をしてもらうこともあります。私は、患者さんの退院後の生活を考え目標を立てる上で、患者さんからの話しを聴く事を大切にしています。その方が生きていく上で何を大切にされ、何に価値観を置き、何を楽しみにされ、励みにされてあるのかを知る事が大事だと思っています。目標が達成でき、患者さんが笑顔で退院されるときは、この仕事を選んで本当に良かったと感じます。緑生館での学科や年齢の垣根を超えた多くの経験により、作業療法士としての基盤を構築できました。まだまだ、分からないことも多くありますが、患者さんに寄り添える作業療法士をこれからも目指していきたいです。

総合看護学科の卒業生

中尾 真理子
緑生館で学んだ4年間。そこに「ハートフルケア」の原点があります。

佐賀大学医学部附属病院
中尾 真理子

佐賀県立神埼高等学校 出身
2014年 総合看護学科卒業
現在、私が勤務しているのは「ハートセンター」という部署で、循環器疾患(狭心症、心筋梗塞、心筋症、心不全など)と心臓血管外科(冠動脈狭窄症、弁疾患、胸腹部大動脈瘤、大動脈解など)に係る患者様の看護をしています。例えば、内科の場合、患者様と「生活指導」という形で話し合いを重ねた結果、再入院でなく外来通院ですむまで回復していく姿に喜びを感じます。また、外科の場合は、回復されて社会復帰される過程をサポートできることにやり甲斐を感じます。もともと私も、幼い頃病院に通った経験があり、その病院にいらっしゃった優しく明るい看護師さんが印象に残っていて、そんな優しさと安心感を与えられる人になりたいと思ったことがこの道に進んだきっかけにもなっています。緑生館で学んでいた頃から「いま出来ることはする」ということを心掛けてきました。そして常に「今後どの様な人としてありたいか」を考え続けた中で、私なりにベストを尽くしてきたと自負しています。看護師として、これからもその姿勢は大事にしたいと思います。

専攻看護学科の卒業生

田中 勝
自主性を大事にする学習環境で勉強に専念できました。

久留米大学医療センター
田中 勝

2008年 専攻看護学科卒業
自主性を大事にする学習環境に加え、経験豊富な先生方自らが積極的にコミュニケーションを図ってくださるので、どんなことでも相談しやすく、実習期間や国家試験勉強中も追い込まれるような辛さを感じず、勉強に専念することができました。現在は通常の看護業務のほか、院内の災害対策推進、認知症看護、高齢者看護の啓発にも力を入れています。

専攻看護学科の卒業生(進学を選んだ先輩)

関絹代
出産の経験が私を助産師の道へと導いてくれました

関 絹代

2018年 専攻看護学科卒業
初めての出産時に、不安な私にずっと付き添って励ましてくれた助産師の方がいました。
出産後しばらくは育児に専念していましたが、あの時の助産師の方の心の温かさがずっと私の記憶の中にあり、「自分もあのように人の苦しみを和らげ、温かい気持ちにできる職に就きたい」と、一から看護を学び緑生館を卒業して直ぐに助産師学校へ進学しました。
緑生館の教育は通りいっぺんの指導ではなく学生一人一人に必要な支援を考えてくれます。目指すのに『遅い』はありません。目指そうと思った時が行動に移すベストのタイミングだと私は思います。努力は必ず実を結びます。